ストレスチェックで自分を知ろう!簡単セルフ診断【働きやすい職場のメンタルヘルス】5

働きやすい職番のメンタルヘルス

ストレスチェックで自分を知ろう!簡単セルフ診断

日々の仕事や生活の中で、「なんとなく疲れが取れない」「最近イライラしやすい」「夜眠れない」など、心や体のちょっとした変化を感じることはありませんか。
多くの人が、忙しさや慣れからそのサインを見逃しがちですが、実はこうした小さな変化は、ストレスがたまっているサインかもしれません。自分の状態を客観的に知り、早めに対処することは、心身の健康を守るうえでとても大切です。
今回は、ストレスチェックを活用したセルフ診断の方法と、チェック後の行動アドバイス、自己理解を深めるヒントについてご紹介します。

ストレスチェックとは?

ストレスチェックとは、質問に答えることで自分のストレスの状態や傾向を「見える化」するツールです。
厚生労働省の「こころの耳」サイトなどでは、職場でのストレスセルフチェックを無料で受けることができます。
5分程度でできる簡易版から、より詳しく自分の状態を知りたい方向けの詳細版まで、さまざまなチェックリストが用意されています。

ストレスチェックは、単に「ストレスがある・ない」を判断するだけでなく、どんな場面でストレスを感じやすいか、心や体にどんなサインが出ているかを知るきっかけにもなります。
自分の状態を客観的に振り返ることで、早めのセルフケアや専門家への相談につなげることができます。

ストレス度セルフチェックのやり方

ストレスチェックは、いくつかの質問に自分の状態を当てはめて答えていく形式が一般的です。
たとえば、「最近よく眠れない」「肩こりや頭痛が続いている」「仕事に集中できない」「気分が落ち込みやすい」「人付き合いが面倒に感じる」「食欲がない、または食べ過ぎてしまう」など、心や体、行動の変化を問う項目が並びます。

チェックの方法はとても簡単です。自分の今の状態に「よくある」「ときどき」「ほとんどない」などで答え、合計点や該当数でストレス度を判定します。
たとえば、チェック項目が5個以下なら「問題なし」、6~10個なら「軽度ストレス」、11個以上なら「中等度以上のストレス」といったように、結果に応じてアドバイスが表示されます。

厚生労働省の「こころの耳」では、23問の簡易版ストレスチェックが公開されており、3分程度で自分のストレス度を把握できます。また、より詳細に知りたい場合は、57問の本格的なセルフチェックも利用できます。

チェック後の行動アドバイス

ストレスチェックの結果、「ストレス度が高い」「心身にサインが出ている」と感じた場合は、まず無理をせず、しっかり休息を取ることが大切です。軽度のストレスなら、好きな音楽を聴いたり、散歩をしたり、温かい飲み物でほっと一息ついたり、自分なりのリフレッシュ法を意識的に取り入れてみましょう。

中等度以上のストレスが続いている場合は、仕事や家事の量を少し減らしてみたり、信頼できる人に悩みを話すことも大切です。家族や友人、職場の同僚、上司、産業医やカウンセラーなど、相談できる相手を見つけてみてください。ストレス状態が長引いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに専門家に相談することも検討しましょう。

ストレスチェックは「一度やって終わり」ではなく、定期的に自分の状態を見直すことが重要です。日々の小さな変化に気づき、早めにセルフケアを行うことで、心と体の健康を守ることができます。

自己理解を深めるために

ストレスチェックの最大の目的は、自分自身を客観的に見つめ直し、自己理解を深めることにあります。人は意外と自分のストレスサインに気づきにくいものです。日々の生活の中で「最近、ちょっと違うな」と感じたら、ストレスチェックを活用してみましょう。

また、ストレスへの対処法は人それぞれです。他の人のセルフケア方法を参考にしたり、自分に合ったリフレッシュ法を見つけるのもおすすめです。物事の見方や捉え方を少し変えてみるだけでも、気持ちが楽になることがあります。

まとめ

ストレスチェックは、心と体の健康を守るための「気づきのツール」です。自分の状態を定期的にチェックし、早めにセルフケアや相談を行うことで、ストレスとうまく付き合うことができます。
「最近ちょっと疲れているかも」と感じたら、ぜひ一度ストレスチェックを試してみてください。自分を知ることが、笑顔で働ける毎日への第一歩です。

※厚生労働省「こころの耳」では、無料でセルフチェックができます。
気になる方は、ぜひ一度アクセスしてみてください。

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