扶養控除とは何か

扶養控除の対象となる扶養家族の条件

扶養控除とは、税金を計算するときに、配偶者や子どもなどの扶養家族がいる場合に、所得から差し引くことができる金額のことです。

扶養控除の対象となる扶養家族の条件
・配偶者は、年収が106万円以下であること(配偶者特別控除の対象となる場合は、年収が141万円以下であること)
・子どもは、20歳未満であること(高校生以上の場合は、22歳未満であること)
・その他の親族は、16歳以上であること
・扶養家族は、一定の生計を共にしていること
・扶養家族の年収は、38万円以下であること(配偶者以外の場合)

扶養控除の金額と申請方法

扶養控除の金額(扶養家族の種類や人数によって異なります)

・配偶者の場合は、38万円(配偶者特別控除の場合は、48万円)
・子どもの場合は、38万円(第1子の場合は、63万円)
・その他の親族の場合は、38万円

扶養控除の申請方法

・扶養家族がいることを会社に申告し、源泉徴収票に記載することで、給与から所得税が控除されます。
・年末調整のときに、扶養家族の証明書類を提出することで、所得税の精算が行われます。
・確定申告のときに、扶養家族の証明書類を添付することで、所得税の還付や追徴が行われます。

扶養控除と配偶者特別控除の違いとメリット


扶養控除と配偶者特別控除の違い

・扶養控除は、配偶者の年収が106万円以下である場合に適用される控除です。
・ 配偶者特別控除は、配偶者の年収が106万円を超えて141万円以下である場合に適用される控除です。
・配偶者特別控除の場合は、配偶者の所得に応じて控除額が減少します。

扶養控除と配偶者特別控除のメリット

・扶養控除と配偶者特別控除のどちらかが適用されると、所得税や住民税が減少します。
・扶養控除と配偶者特別控除のどちらかが適用されると、配偶者の社会保険料が免除されます。
・配偶者特別控除の場合は、配偶者の年収が106万円を超えても、一定の範囲内で控除が受けられます。