重要判例

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電通事件【過重労働と安全配慮義務】

電通の社員が、過重な業務によって心身を病み、自殺に追い込まれた事件。1991年と2015年に2回発生している。 争点・結論 電通は、社員に対して過重な業務を課し、健康を害するおそれがあることを知りながら、必要な措置をとらなかったとして、安全...
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横浜南労基署長事件【労災保険上の労働者】

自ら所有するトラックを持ち込んで、会社と請負契約を締結し、運送業務に従事していた者が、作業中に負傷したが、労災給付の不支給処分を受けた事件 争点・結論 労災保険法上の労働者に該当するかどうかが争われました。最高裁判所は、労働者の定義において...
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電電公社帯広電報電話局事件【業務命令と懲戒処分の有効性】

頸肩腕症候群の精密検診を受診するよう業務命令された従業員が、これを拒否し、職場を離脱したことで懲戒処分を受けた事件 争点・結論 業務命令の効力と懲戒処分の有効性が争われました。最高裁判所は、就業規則に基づく業務命令は、労働契約の内容となって...
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トーコロ事件【休憩時間の自由利用の原則】

従業員が休憩時間中に政治的なプレートを着用し、ビラを配布したことで懲戒処分を受けた事件 争点・結論 休憩時間の自由利用の原則と、就業規則の職場内での政治活動の禁止の規定との関係が争われました。最高裁判所は、休憩時間の自由利用というのは、休憩...
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目黒電報電話局事件【休憩時間の自由利用】

従業員が休憩時間中に政治的なプレートを着用し、ビラを配布したことで懲戒処分を受けた事件 争点・結論 休憩時間の自由利用の原則と、就業規則の職場内での政治活動の禁止の規定との関係が争われました。最高裁判所は、休憩時間の自由利用というのは、休憩...
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秋北バス事件【就業規則の改正無効確認請求事件】

秋北バス株式会社は、主任以上の従業員には定年制が適用されていなかったが、昭和34年に就業規則を変更して、主任以上の従業員にも定年制を適用することにし、定年年齢を55歳と定めた。この就業規則の変更により、55歳以上の従業員が定年制の対象となり...
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大阪医科薬科大学事件【同一労働同一賃金】

同一労働同一賃金に関する判例です。この判例は、無期雇用で賞与を支給する一方、有期雇用で賞与を支給しないことが、不合理な待遇差であり労働契約法20条に違反するとした第二審判決を破棄し、賞与の不支給が不合理な待遇差にあたらないとしたものです。 ...
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池上通信機事件【企業施設の使用拒否】

企業施設の使用拒否に関する判例です。この判例は、組合集会のための工場食堂の使用を認めず、各種妨害行為を行った会社が、不当労働行為にあたらないとしたものです。 事案 会社と労働組合の間で、労働協約や団体交渉を行っていなかったことから、労働組合...
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日本食塩製造事件【ユニオンショップ協定と解雇】

ユニオンショップ協定と解雇に関する判例です。この判例は、労働組合から除名された従業員に対して、会社がユニオンショップ協定に基づいて解雇した場合に、その解雇が無効であるとしたものです。 事案 会社と労働組合の間で、「会社は組合を脱退し、又は除...
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古川電気工業・原子燃料工業事件【復職命令と同意】

復職命令と同意に関する判例です。この判例は、出向元の会社が出向先の会社の同意を得た上で、出向している従業員に復帰を命じた場合に、特段の事由がない限り、従業員の同意を得る必要はないとしたものです。 事案 A社が原子燃料部門を切り離してB社と合...